メルカリ。パリのブロカントにて購入。歴史と文化が交差するスタンプです。印面には「99 Rue du Bac」の住所が刻まれており、これは現在もパリ7区に実在する由緒ある通り。特にこの通りには、1830年に聖母が出現したとされる「奇跡のメダイの聖堂(Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse)」があり、19世紀以降、世界中の巡礼者を迎えてきたカトリックの聖地です。2行目の「LITTRE I 04.59」は、パリ6区の「Rue Littré」に関連する施設や部署を示していた可能性があり、「04.59」は1959年4月の記録、または内部識別コードと考えられます。これは、**第五共和政初期(1958年〜)**のフランス社会において、行政・教育・宗教機関が再編されていた時期とも重なります。特筆すべきは、スタンプの構造です。ハンドル部分は木製で、上部には日本の皇室を象徴する「菊のご紋」が施されています。そして印面は、現代のゴムではなく金属製(メタル)。これは、ゴム印が一般化する以前、あるいは耐久性を重視した高級用途で使われていた技術であり、20世紀中頃以前の製造品と推定されます。またスタンプ上部には「CRAVEUR(彫刻師)」の文字と、実在するパリ6区の住所「137 Rue de Rennes」が刻まれています。Rue de Rennesは、19世紀から職人や文具店が集まる通りとして知られ、今もその空気を残す場所。これは、当時この場所に工房を構えていた彫刻師が、手仕事でこのスタンプを彫り上げた証です。このスタンプは、フランス国内で使用されていたものと考えられ、宗教団体や教育機関、あるいは在仏日本関連施設との関係性も想像されます。素材・刻印・意匠のすべてに、時代と文化の重みが感じられる逸品です。パリの空気と歴史を宿した、静かな存在感を放つスタンプ。※ヴィンテージ・アンティークにご理解のある方※神経質な方はご遠慮ください。※素人寸法です。多少の誤差はご了承ください。サイズ: 4x1.5x高さ6.5㎝ 32g人気ワード···フランス,アンティーク,ヴィンテージ,ブロカント